大谷石の魅力

素朴で控えめ、どこか懐かしくあたたかな風合い。
大谷石の成分や構造は人々に快適な空間をもたらし、その耐久性・耐火性から暮らしの中の必需品として、住まいを構成してきました。
天然素材で安全・安心であることもまた大きな魅力です。

優れた
耐火性

優れた
耐火性

火に強く、煮炊きをするかまどをはじめ、様々な形で使用されてきました。最近では大谷石のピザ窯も人気です。遠赤外線がおいしさを増幅させます。

柔らかで
加工しやすい

柔らかで
加工しやすい

古くから石倉や石塀に使われてきた大谷石。内装材・オブジェ等にも様々な加工品としても広く用いられています。

天然の
ゼオライト

天然の
ゼオライト

天然ゼオライトの多孔質構造は、温度・湿度を一定に保つ調温・調湿効果があります。大谷石の空間は、夏は涼しく、冬は暖かく快適です。

あたたかな
風合い

あたたかな
風合い

大谷石の控えめな地色、素朴であたたかみを感じさせる、独特の風合い。古くから愛される大谷石の魅力はここにあります。

大谷石のチカラ

大谷石の持つ「ゼオライト」は、スポンジ状の小さな穴を持つ鉱石。
多数のマイナスイオンと強い遠赤外線を放出しています。
これらが人々の心と身体を癒しを与え、
多孔質構造が吸音・音響、調湿・防臭の効果も発揮します。

スポンジ状の
ゼオライト

スポンジ状の
ゼオライト

多孔質構造によるガスや水を吸着する特性が、シックハウス症候群の防止や消臭にも有効です。

人々に癒しを
与える空間

人々に癒しを
与える空間

大谷石空間ではマイナスイオンの癒し効果があります。大谷石空間でα波を観察したデータによると、心身共にリラックス状態にある時にあらわれるアルファが充分に観測され、癒し効果が実証されました。

うまみ成分を
増幅させる

うまみ成分を
増幅させる

大谷石の遠赤外線による熟成効果により、大谷石の地下空間で熟成された生ハムは、人為的に作られた施設での熟成に比べ、 肉の旨味成分である遊離グルタミン酸が多く検出されています。

多孔質の
吸音・音響

多孔質の
吸音・音響

多孔質構造が吸音効果を発揮し、優れた音響性能を発揮します。

MOVIE

DATA

大谷石の機能性

宇都宮大学工学部建築学科 藤原浩巳助教授
大谷石効果の産業活用調査発表より

大谷石の機能性

「アルファ波出現回数」

解析時間アルファ波含有率
(70%以上)
出現回数
状態
11:00 ~ 11:017良好
11:01 ~ 11:0210良好
11:02 ~ 11:037良好
11:03 ~ 11:0411良好
11:04 ~ 11:058良好
11:05 ~ 11:0612良好
11:06 ~ 11:07-筋電図混入
11:07 ~ 11:08-筋電図混入
11:08 ~ 11:09-筋電図混入
11:09~ 11:10-筋電図混入
11:10 ~ 11:1111筋電図混入
11:11 ~ 11:1214筋電図混入
11:12 ~ 11:1315筋電図混入

低温のために現れたと思われる筋電図は対象外に

大谷石空間においてα波を観察したデータによると、心身共にリラックス状態にある時にあらわれるアルファが充分に観測され、癒し効果が実証されました。 (低温のためにあらわれたと見られる筋電図は対象外とした)

また、その多孔質構造によりガスや水を吸着する特性もあり、シックハウス症候群の防止や消臭にも有効です。
カルシウム、マグネシウム、鉄ナトリウム、カリウムなど、種々のミネラルを含み、 利用価値の高いゼオライト。様々な効果があります。

また、ゼオライトが放出する電磁波の一種である遠赤外線の効果として、大谷石の地下空間で熟成された生ハムは、人為的に作られた施設での熟成に比べ、 肉の旨味成分である遊離グルタミン酸が多く検出されたという実験結果が出ています。
遠赤外線による食品の中の水分子が共鳴振動を起こし、 クラスター破壊され活性化。腐敗の進行やカビの発生を抑制し、 鮮度を保ちながら熟成を進ませることができ、数時間で「塩なれ」を仕上げるとともに、 日持ちも良くなります。

DATA

大谷石の構成鉱物

大谷石を構成する物質と化学成分

大谷石の構成鉱物と定量日(単位%)
(大谷石材協同組合資料による)

鉱物鉱物量比好物群量比
結晶片群石英7.312.7
長石類4.912.7
黒雲母0.212.7
普通 輝石0.212.7
不透明鉱物0.112.7
マトリックス※1ガラス25.984.6※2
微細 粘土33.484.6※2
ゼオライト25.384.6※2
塊状 粘土2.7
有効空隙率37.0

※1:軽石部分  ※2:モンモリロナイト、粘土鉱物

化学成分
(東大地震学研究室 近藤先生)

成分割合
珪酸66.96%
第二酸化鉄1.85%
酸化アルミニュウム12.55%
酸化マンガン0.06%
石灰1,92%
酸化マグネシウム0.47%
カリ2.35%
ソーダ2.87%
加熱減量(水分)11.02%

※大谷石の比量は、石質によるが約1.7です。

HISTORY

一躍大谷石を全国に広める大きな役割を果たしたのは、なんと いっても大正時代に建造された、旧帝国ホテルです。
このホテルは後の関東大震災にも焼け残り、その優美さは設計者 フランク・ロイド・ライト氏の傑作とい われました。使用された大谷石とスクラッチ練瓦とテラコッタと大谷石の彫刻の絶妙な組み合わせは,大谷石の特徴である素朴で 柔らかく温かみのある質感が遺 憾なく発揮され、ブームとなりました。特に昭和初期 教会堂建築などに数多く用いられ宇都宮市内にある国登録有形文化財、設計者 マックス・ヒンデル氏のカトリック松が峰教会や設計者 上林敬吉氏の日本聖公会宇都宮聖ヨハネ教会、等は大谷石建造物の代表作であります。

旧帝国ホテル
旧帝国ホテル
カトリック松が峰教会
カトリック松が峰教会